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ブログ : 2022年9月

いよいよギックリ腰の季節到来です😣

暑かったこの夏はようやく終わりが見え始め、来週の半ばからは気温が一気に下がってくるようです。そうなると本格的なギックリ腰の季節になり、気温の低下につれてだんだん駆け込んでくる方が増えてきます。外気温が下がると足腰の筋肉も冷えてきて次第に柔軟性を失ってきます。夏の間は柔らかだった筋肉が動かなくなりますので、同じ動きができなくなりますが、そこで無理に体を動かすことで次第に骨盤や背骨の歪みが蓄積してゆき、ある日突然運命の日を迎えます。


 この歪みの蓄積の状態はそれぞれ個人差があり、すでに夏の間やこれまでの長い間に溜まっていることもあるので、もしかすると目前に迫っている方もいるかもしれません。現に活躍している女優さんがギックリ腰でミュージカルのステージを休演などの話も報道されています。中には季節の関係なく歪みが進行している場合もありますので、ますますこれからの季節は注意が必要で、次のギックリ腰へのカウントダウンとも言えます。


 過去に一度でもギックリ腰を経験された方は、前回のギックリ腰の歪みが残っていると思われますので簡単に発症します。痛みが無くなっていても歪みの形に体が馴染んでいて痛くないだけで、骨盤が歪んでいるのは体が硬くなっていることが証拠です。その様な方は痛みを感じなくなっていることが多く、突然のギックリ腰に見舞われるのはそのためです。過去に一度でもギックリ腰を経験されている方は、寒さが増す前に一度手入れをしておくのがお勧めです。これは予防ができるということで、軽いうちの手入れは体の負担の面からも経済面の負担からも理にかなっています。


 これまでに何度もギックリ腰を経験した方は回復までの道のりは長くなり、坐骨神経痛や椎間板ヘルニアを併発しているとかなりの施術回数が必要になってくるので、痛みのない時期に手入れを済ませるのが理想的です。それが季節の変わり目のこの時期です。動けなくなってから慌てるよりも楽なうちに備えておきましょう。

なおこの内容は全ての方の結果をお約束するものではありません。

 


これまで低価格路線を貫いてきました

 2013年の開業から一貫して当店は低価格路線を貫いてきました。それというのも、同じ売り上げならば一人でも多くの施術を経験して多くの症例に接したいという考えがあったからなのです。当店の施術方法は体の状態を見極めて、腰痛の部分を一ヶずつ矯正するやり方なのでどこが悪いのかが理解できなければ手も足も出せないのです。研修時代には10000人に触れば大体のことが分かってくると言われていて気の遠くなるように思っていました。


 脊柱と骨盤を手でなぞって歪みを感じ取るのですが、いくら触っても全く脳に届かない日々が続きました。ひたすら検査と施術の精度を磨き続けているうちにさすがに脳に届く事が増えて来て、同時に売り上げも徐々に伸びてきます。そこまでは周囲の同業他社に比べても施術単価は低めの設定でしたが、せっかく伸びてきた客数を利用してより多くの方に来てもらいもっと技術を向上しようと方針を決めました。それが2016年の事ですがその時の価格を今も維持していてます。


 その間に消費税は5%から10%にまで上がりましたが価格には転嫁せずに来ました。それというのも多くの方に来ていただいて、心行くまで体の手入れをしていただくことが技術力の向上になりまわりまわって皆さんの満足につながるとの方針はこれからも変わることはありません。


 それと楽屋話をしますと、これまで私も勉強を兼ねて周辺の同業他社の多くを試していますが、高価格だから技術が優れているかというとそれは全く関係がないとの感想です。同じ売り上げなら少ない客数で楽をしたいか(高単価)低めの単価で客数を上げたいか(客数増)という考え方の違いだけのように思います。このことは治療院選びの参考になさってください。

なおこの内容は全ての方の結果をお約束するものではありません。

 

反り腰の骨盤の形は分娩の時の骨盤の形になっています。

お腹とお尻がポコッと出る反り腰ですが、腹筋や太ももの筋肉が弱いと言われてトレーニングをするものの一向に改善の兆しすら見えないこともあります。指導通りに努力して効果が見られる場合は良いのですが、なかなか効果が実感できないときはその理論が間違っているのです。一般的に言われているのは骨盤が前方に傾いているから反り腰になるということですが、そもそも骨盤はそのような動きをするようにはできていません。


 仙腸関節から下の骨盤は形が変わるとすれば仙腸関節の形から変わる必要があり、腹筋や太腿部の筋肉が弱くなっただけで骨盤は変形しません。大体、腹筋も大腿部の筋肉も普段は緊張して体形を維持しているわけではなく、筋力の低下は何一つ影響はありません。さらに言えば大腿部の筋肉が硬くなるとしたら、それは椎間板ヘルニアか坐骨神経痛によるもので激しい痛みが伴いますので、反り腰のない方が全て神経痛を起こしているわけではありません。

 確かに腰椎は強く湾曲していますがそれは仙腸関節の変位が原因で、仙骨が骨盤(腸骨)に対して前方に変位をしているから腰椎の前彎をもたらしています。けっして体に対して前彎しているわけではなく、これを間違えると結果が全く違ったものになってきます。骨格の問題を考えるとき、この何々に対して・・という考え方はしばしば用いられることです。

 ではなぜ仙骨が前彎を起こすのかですが、今の段階でわかっていることは反り腰の発症は二段階に分かれていて、最初の発症は通常の腰痛と無関係に始まります。横向きで寝ることが多いときに下になった側の骨盤が体重で押されて内側に変位します。そうすると骨盤の後ろ側の上後腸骨棘という部分がせり出してきて、上向きで寝た時に寝具に当たり疑似反り腰を起こします。この状態の方は大変多くみられますが、立った姿勢では違和感はありませんのであまり気に留めることはありません。


 しかし寝ると腰が痛むので横向きで寝ると、さらに上後腸骨棘は出てきます。その様な状態の時に腰痛の骨盤の歪みが起きると、仙骨のせり出しが起こり本格的な腰椎の湾曲(反り腰)が起こります。腰椎の湾曲が強くなると脊柱の内側に位置している大腰筋が収縮を起こし、さらに強い反り腰へと進みます。女性の場合はこれに生理の骨盤の変化も加わりますのでさらに強くなり、この骨盤の形は分娩の時の形なのです。このように単に筋力の低下などではない反り腰の仕組みがお分かりいただけましたでしょうか。これらの仕組みは多くの方を継続して手入れしている中で発見した今現在の解釈で、今後別の見解をお知らせする可能性があります。

なおこの内容は全ての方の結果をお約束するものではありません。


座る動作と前かがみの動作は同じ姿勢をしている

我々は普段何気なしに椅子や床に座りますが、その動きと前かがみの動きは股関節を90度に曲げるという点で同じ姿勢をしています。そしてこの二つの動作はともに腰痛の原因の多くを占めている要注意行動なのですが、それらは同じような動きをしているにも関わらず全く違った腰痛を引き起こしています。


 椅子の座り方が適切でないときに多くの方は後ろにもたれかかった座り方をしています。この場合、骨盤は仙腸関節で歪みを起こしますので骨盤型の腰痛になります。「正しい椅子の座り方」の動画をご参照ください  https://www.instagram.com/p/CgLmIdJpd-Y/)(本編にタイトルが出ていません。悪しからず。)

骨盤が主導しますので結果的には体全体にも歪みは及びますが、一番深刻なダメージは左の仙腸関節に起こり、痛みも骨盤周辺に始まりやがて周辺に広がってゆきます。


 一方前かがみが適当でないときは腰椎の歪みが主導する腰痛ですので、骨盤の歪みはさほどの事はなく控えめな印象を受けます。(「正しい前屈という動作を考えてみます」という投稿を参照してください。後日動画も投稿します)簡単に言えば、腰椎(背骨)は前屈のように前後左右の動きは苦手な関節なので、あまり激しく動かすことで歪みを起こします。この場合前屈をできる部分は骨盤の下の部分、股関節しかありません。この場合の痛みは骨盤より少し上の部分に起こり、背中の奥の方がじわっと重苦しく痛むのが特徴です。消化器系や婦人科系の不調を引き起こすのもこの腰痛です。

  

 言い換えれば椅子の座り方と前屈の正しい方法を身に着ければ、腰痛を引き起こす危険度が大きく減少しますので、一生の財産と言えます。腰痛を起こしてから慌てるのではなく、腰痛と縁遠くいられる事が可能ですので、予防を中心に考える健康管理とも言えます。

なおこの内容は全ての方の結果をお約束するものではありません。

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対応症状:腰痛・重症腰痛・反り腰・ぎっくり腰・坐骨神経痛・膝痛・肩痛・産後骨盤矯正・ハイアーチ・椎間板ヘルニア ・首痛

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Web予約はこちら https://c6410.jp/kakoikomi-rsv/?param=MTMzMDMzMDEsMWIwZjczZTkzYzQyZmJiNTJjMmM5ZDUzMTkxOWI0ZDQ%3D

 

好転反応が起きる場合があります

整体などの自然療法をご利用になった後に好転反応と呼ばれる症状が現れることがあります。身体がぐったりして強い眠気に襲われたり、これまでの痛みが強く感じられたりしますが、多くの場合半日から1日程度で収まることが多いようです。この反応が収まると体は非常に楽になり、一層回復を実感していただけます。残念ながらこのような現象は医療機関では分析しませんので科学的な説明ができません。ですが多くの実績があります。

 

 当店の経験では初回の施術後に起きることが多く、症状の重かった方ほど強い反応が起きているようです。ただ重症で初回の方全てに起きるかといえばそうとも限らないようで、あまりはっきりしたことは分かっていません。例えば冷え切った手足をお湯の中に入れると痛むことがありますが、同様に不具合のある場所は血流が滞っていますので施術により血流が一気に回復して痛みが起きるのかもしれません。もしくはその時に老廃物や毒素・リンパが流れて痛みを覚えるという説明も一部にはあります。

 

  また骨格の歪みが大きいときは周辺の筋肉や靭帯・関節包などに炎症が起きていることがありますが、骨格を修正するときにその炎症がさらに強くなって痛みが出ていることも考えられます。ただこの場合は骨格の歪みを取り除いた時点で炎症は次第に収まってゆきますので、やがて好転反応は収束してゆきます。実際にギックリ腰などで激しい痛みのある場合、ギックリ腰を抑え込みすぎると好転反応が強く出るし、弱ければ効果が見られないわけで、ベストな落としどころを見つけるのはやはり難しいものがあります。

 

 どちらにしても体が回復に向かっている工程の一部分のようです。ただ逆に悪化させている場合や効果がない場合もありますので、当店では見極めの方法として、施術終了後の痛みが無くなった後に少しして反応が出た場合は好転反応の可能性がありますので一日二日の間様子を見ていただくようにお願いしています。中には施術直後に痛みが減少していないか却って痛みが強くなっている時は施術自体に問題があったと考えられます。

なおこの内容は全ての方の結果をお約束するものではありません。

 

 


仕事をしないのが一番の健康法と言っていたけれど・・・

椎間板ヘルニアと坐骨神経痛でほとんど歩く事ができない状態でご来店になったIさんは、半年余り、15回ほどの来店の結果めでたく回復して日常生活には何一つ支障のないところまでになりました。それでも来れば楽になるので一ヶ月に一回の定期メンテナンスを行なっています。


 これまで大変な重労働を続けてきたこともあり、定年を迎えたタイミングで一切の就職を終えてました。完全な自由の身となって約半年間、事あるごとに体を動かすように提案を行ってきたのですが、先日の来店ではやや戻り気味の兆候が見られました。痛みまでは出ていないようですが、体全体にハリが出てきてこれは危険なシグナルです。ご自分でも意識して歩くなどの体を動かす努力はしているようですが、夏の暑い時期には運動量が少なくなるのは無理もありません。


 体が楽になったことで「仕事をしないのが1番の健康法」と冗談を言っていたくらい安心していたようです。半日だけのパートの仕事を探していたのですが、やはり悠々自適の誘惑には負けてしまっていたようです。とは言っても体の張りや硬さは自覚しているようで、そのことを指摘したときには思い当たるようにしていました。そこで前回と今回の違いを説明して、けっして安心できるレベルではないことをお伝えしました。


 まず体全体が硬くなっているのだけれど、それは骨盤の歪みが増えていて背骨も同じレベルで歪んでいること。その結果として坐骨神経痛と椎間板ヘルニアは痛みが出る直前まで悪化していること、などをお話ししました。この方の来店のきっかけになった激しい痛みの記憶があって、少しくらいの事では痛みとして認識しないようです。ですから異常を感じた時はすでにかなり症状は進行していて、回復までには少し時間をかけることになります。ただ最初と違っていることは、最初は経済的に現役だったので健康のために予算をかけられたのに対して、今は安定した収入は限られるので生活を気にしながらの来店になり、場合によっては必要な施術ができなくなる場合もあります。


 社会に出てからは生活のために自分の時間を犠牲にしてきて、初めて自由に時間を使えるようになり解放感に浸るあまり表題の「仕事をしないのが一番の健康法」を忠実に守りすぎたようです。これまでは生活のために時間を割いてきたものを、これからは自分の健康のために仕事や趣味を続けて行きませんか。無理をしない程度で、いい意味で緊張感を忘れないために時間を使ってください。

なおこの内容は全ての方の結果をお約束するものではありません。

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四十肩は2年~3年で自然に治るって?

 

よくそんなこと聞きますが、それを信じて3年待っても全然良くならないばかりかもう片方も上に上がらなくなっているなどという方いませんか?あの辛い痛みを3年も我慢しているだけでも大変なことなのに、さらに悪化しているのでは泣くに泣けないですよね。それもそのはず、その2年〜3年で自然に治るという話には根拠がありません。多分どこかの治療施設でたまたまそのようなことがあったのを引き合いに出して全部そうなるというように言っているのかと思います。


 そもそも四十肩とは何かというと、①怪我や事故など、痛くなる原因が分からない ②40歳くらいから症状が出始める事が多い ③痛みが長年続いている などの条件に当てはまる場合にそう呼ばれるようです。つまり原因が分からないものをひとまとめにしているわけで、それが自然に治るということには無理があります。原因が分からないだけで、決して原因がないわけではありません。当店が考える原因はズバリ三つです。


 ①肩回りの筋肉が石灰化を起こしていることがあります。極めてまれなことですが、突然痛くなり腕が動かなくなります。整形外科で簡単な検査をすれば分かり、注射をすれば収まるようですのでまずは受診をお勧めします。


 ②首の骨が歪むことで神経に触れて肩回りの筋肉が痛みやこわばりを起こすことがあります。特に腕を動かさなくても肩の奥の方に常に重苦しい痛みがあるのが特徴です。あとは背中や肩甲骨周りにも硬さを感じ、軽い場合は肩こりのように自覚することもあります。首の骨の調整が必要なのはもちろんですが、その原因まで遡って腰や背中の調整をする事で再発しにくくします。


 ③腰痛や反り腰により上向きで寝られなくなると左右の横向きで寝ることになりますが、下になった方の肩が体重により変形して可動域の減少や痛みを覚えることになります。変形した肩関節はごく簡単な施術により修正できますが、上向きで寝られるように骨盤の修正をする事で再発しにくくします。


 このように肩に強い痛みが長く続くときは自然に治ることを期待せずに骨格矯正をお試しください。いつ終わるとも知れない我慢は著しく生活の質を低下させます。


 尚、事故や怪我などで肩関節を痛めた場合や亜脱臼は状況に応じた調整を行いますが、脱臼は医療行為ですので当店では取り扱っておりません。


 ごく稀に左肩にだけ痛みを覚えている場合は心臓に重大な疾患がある可能性がありますので、早い時期に医療機関の受診をお勧めします。

なおこの内容は全ての方の結果をお約束するものではありません。

 


反り腰はもう一つの腰痛です

 これまで腰痛の施術をしてきて、どうしても取れない痛みや骨格の異常がありました。寝ている時の腰や背中や首の痛みがそれで、日常の生活では痛みはそれほど多くなく気にならないレベルなので、ご本人もあまり問題にしていません。でもやはり上向きで寝ていると腰や背中が痛くて、横向きになると肩も痛くなってきます。やがて両肩が痛くなるともう寝る姿勢が無くなってしまいうつ伏せで寝ることになります。ですがこれは首への拷問ですので全身がボロボロになっている、そんな方が珍しくないのです。

 

 これがもう一つの腰痛、反り腰の正体です。ギックリ腰や椎間板ヘルニアなどのように激しい症状にはなりにくいため注目されていませんが、決して侮れない厄介な存在です。男性にも見られますが、多くは女性の方に多く見られます。その理由としては、骨格の構造と生活習慣がかかわっていて、さらに従来の腰痛の骨格異常が組み合わさってさらに深刻な症状になっていることも少なくありません。

 

  横向きで寝た時に下になった側の骨盤の前側が体重で閉じることになりますが、女性の骨盤は横に広い構造になっていて男性に比べて余計に閉じることになります。前側が閉じるとその形が反り腰の形そのものなのです。そうするとさらに上向きでなるのが苦しくなりますので、横向きで寝ることが多くなってきて、この先は悪循環になり最初に述べた状態になります。

 

 このように腰痛とは全く異なった仕組みで起きている骨格の異常ですので、もう一つの腰痛と定義しています。そしてこれらのどちらかだけの手入れをしても痛みが解消することはなく、いつまでも悩まされ続けることになります。このように反り腰は通常の腰痛と同じ程度の深刻な症状ですので、ご自身の努力や注意で何とかできることではありません。専門家の骨格矯正をご利用ください。

なおこの内容は全ての方の結果をお約束するものではありません。

 
 

人間の身体は後ろに反るようにはできていません

人間の身体は後ろに反るようにができていません、というお話です。正確に言うと「これ以上後ろに反るように・・・」ということです。何が言いたいのかといえば、まっすぐに立った状態はすでに90度も後ろに反っているからで、これ以上後ろに反る余裕はどこにも残されていません。もともと人間の骨格は四足歩行の前提で進化してきたものですから、二足歩行をすると何かと不都合が出てきます。その最たるものが皆さんお悩みの腰痛なのですが、その話はまた別の機会にするとして、たまに質問がある「後ろに全然反れなくて体が硬い。どうしたら後ろに反れるようになりますか」ということについての話です。


 まず、背骨というのは前後左右に傾く構造にはなっていなくて、回転装置としての役割があります。24個ある椎骨はそれぞれが5度〜13度程度の可動域しかなく、それ以上傾けると捻じれることで要求を満たそうとしますが、それは結果として歪みを生み、もとには自然に戻ることができません。つまり故障した状態になります。よく体操選手や外国の雑技団などで後ろに反っているのを見かけますが、特別なトレーニングをしての事かと思いますので一般の方の参考にはなりません。


 そのほかにある関節としては仙腸関節というのがありますが、これはほとんど動きのない関節ですのでこれも対象にもなりません。残るのが股関節なのですが、画像を見ていただくとよく分かるのですが、直立した時点ですでに90度後ろに反っているのが靭帯のねじれ方でわかります。もともとが四つ足の形だったのがまっすぐに立った時点で股関節は本来の形をしてはおらず、これ以上後ろに反る余裕はないのです。


ここまで説明をすると、何やら満足していない様子の方もいらっしゃいます。おそらく幼少のころから特別なトレーニングをしていれば中には柔軟な体になる可能性はありますが、そうなるまでにはもっと多くの故障者が出ているのではないかと思います。希望した方が全員そうなれるわけではなく、成人してからではその可能性は限りなく低いものと思われますので、後ろに反るのは見て楽しむだけにした方がいいようです。

なおこの内容は全ての方の結果をお約束するものではありません。

 

 

食慾不振にも効果があった

 以前の投稿で激しい生理痛が改善した方をご紹介しましたが、その方の続報です。その次の施術の時、来店して最初の一言が「食欲が出てきてお腹がすいてたまらないです」とのこと。というのもこの方、食が細くてお腹はすくのだけれどすぐ嫌になって食べられなくなるといっていました。それもずいぶん長い間続いていて、最近では体重が40kgあたりを行ったり来たりしているとのことでした。19歳のお嬢さんはおそらく人生で一番体力がある年頃だと思うのですが、かなり深刻な様子です。


 体脂肪率が11%を切ると命の危険を感じて生理が止まってしまうようなのですが、さいわい生理は支障なく来ているようなのでまだ余裕はあるようです。古代から飢餓と隣り合わせで生きてきた人類のDNAがそうさせているようで、女性アスリートでも体脂肪率に関しては問題視されているようです。この方は決して摂食障害ということではないようで、何か他の原因が隠れているものと推測して、骨格矯正をたしなんでいる身としてはまず胸椎の5番の胃の神経障害と、胸椎12番の小腸の神経障害、腰椎1番の大腸の神経障害を疑いました。


 内臓に関することなので、まず最初に医療機関での受診を確認して大きな疾患の恐れがないことを確認してから施術に移りました。といってもその部分だけを修正するわけではなく、その部分の変位を生み出している全身の骨格異常を良い状態にしてから当該部分(主訴部分)を集中して修正します。このことはほかのどんな症状にも共通することで、まず骨盤から初めて脊柱の矯正を行う順番は変わりません。因みにこの方の腰痛の施術はまだ途中の段階です。


 この日はこれで終了して、次回の施術が冒頭に書いたとおりのうれしいご報告でした。やはり体は欲しているのでこれからはどんどん食べられるようになっていきますが、ここで注意が必要なのはタンパク質と野菜を中心に食べることが大切です。これまでの長い食欲不振により全身の筋肉がかなり少なくなっていて、その筋肉量を増やすことから始めなければいけません。運動をした時にエネルギーを燃やすのが筋肉ですが、筋肉が少なければ燃やせるエネルギーは少ないままなのでたくさん食べても燃やせないまま残ったエネルギーは蓄積してゆきやがて肥満体質になります。


 ですから良質のたんぱく質(肉・魚・卵】と野菜類ををたくさんとることで筋肉をつけて引き締まった燃焼体質の健康体を作ることができます。同時に腰の具合が好転してきたら少しずつ運動も始めることも重要で、今がチャンスという逆転の発想も大事です。

なおこの内容は全ての方の結果をお約束するものではありません。

 


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