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ブログ : 鎮痛剤とシップ

一般的な腰痛対策は痛みをごまかすだけのものが多い

 腰痛対策は大きく分けて痛みを解消するのが目的のものと、痛みの原因を解消するのが目的のものとがあります。前者は鎮痛剤や湿布の効力を高めより強い鎮痛効果の薬剤を開発し、脳や神経細胞まで研究して痛みを押さえ込む方向性を追求しています。これらはより強力な薬剤を使用しますので、人体には計り知れない負担を強いるものと考えられます。これは対症療法と呼ばれていて、現代の医療が投薬と手術が柱になっているその一環と思われます。

 これに対して痛みの原因までさかのぼって根本から解決しようという方法があります。痛みというのは体のどこかに異常があるサインなので手入れが必要ですが、それをしないでいたら身体の異常は次第に大きくなっていきます。身体の痛みを参考にして根本原因を修復するという考え方で、体に異常があれば積極的に手入れを行います。さらに予防にまで踏み込んで未病のうちに芽を摘み取ってしまうこともあります。


 腰痛の裏側に重篤な症状が潜んでいる可能性も否定できませんのでご心配であれば医療機関を受診していただくのもいいのですが、それから先は痛みを抑えることに集中すると思われます。中には温める・牽引する・電気を流すなども行うこともあるようです。それで効果を実感できる方はいいのですが、不満を抱えたままで続けていくことはお勧めできません。


 それらの“治療“が必ずしも根本原因を対象としているわけではなく、最初にも述べた痛みを誤魔化すことに主眼を置いているからです。その場限りのごまかしを繰り返している間に痛みを起こしている身体の異変は悪化を続けています。使用する薬剤は次第に強力なものになっていきやがて効果がなくなった時に手術を勧められます。その手術も苦痛を緩和するだけが目的ですので症状を完治するわけではなく、時として別の更なる不具合のもとにもなります。しかしこの時点では他に選択肢は残されていない事が多く、より苦痛が少ない方を選ぶだけの選択になるようです。

日々の選択には重要な意味があって安易な選択は取り返しのつかない結果をもたらす可能性があります。

なおこの内容は全ての方の結果をお約束するものではありません。

 

【痛みをとる事だけをしているのはお勧めできません】

   *こじれてしまった肩を見て思うこと*

この世の中、いろいろな方がおいでになりまして、腰痛に関してもそうなんです。大体の方はしっかり手入れをして不安や心配のない生活がしたいというお考えのようなんです。ところがごく僅かなのですが、「非常に効く鎮痛剤を処方してもらったからもう大丈夫」という言葉を聞くことがあって、唖然としてしまいます。どのように考えようがその方の自由なんですけれども、理由は主に二つあります。その一つは安易に薬に頼るのは危険なことです。

 確かによく効く鎮痛剤が開発されていて、劇的な効果がありますが、これらはすべて人間にとっては異物(配合によっては毒物)にすぎません。肝臓や腎臓などに負担をかけるとともに神経組織など全身に影響が及ぶ可能性がありますので、緊急の場合を除いて全面的に依存し続けるのは避けた方がいいでしょう。効果の高いものほどその副作用も激しいと思います。

 次にこれも深刻なのですが、痛みがあるということはその部分に異常があるという警告と考えられます。古くから言われていることで、体のどこかに異常な部分があって痛みを引き起こしています。ですから痛みだけを問題視して感じなくすることは原因から目をそらして異常な状態を放置・悪化させることになります。

 このようにして適切な処置のタイミングを逃してきた腰痛は実に厄介で、時として施術を受け付けない事があります。関連する部分が、変質・変形・癒着・骨折などを起こしていて骨格矯正の限界を超えた状態ですので、効果がないばかりか周辺組織を壊すことにもなり場合によっては施術をお断りすることがあります。

 ただ現在ご来店の方の中にはあらゆる努力をして 何軒もの治療院を試したにもかかわらず残念ながらそこまで悪化した場合もあって、私もできる限りの対応をしています。お客様が諦めて中止を言い出さない限りは、たとえ現状維持が続いても、もしかして新たな解決策が見つかる可能性にかけています。(現在もいくつかの打開策を模索しています)

 その方がこれまで試した中で最も納得してもらえていると解釈して、ギブアップはしません。施術をすることによって少しでも楽になって居られるようであれば回復の可能性はあるものと解釈しています。どうか皆さん、そこまでになることのないように、根本の解決を続けてください。

 

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