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【歩いているときの骨盤の動きを見てしまいます】



長年この仕事をやっていて身についた癖があって、歩いている時の腰の動きを見てしまいます。まだ駆け出しのころ、体の検査をするときに骨盤の動きをみておおよその状態の見当をつける練習をしていた名残で、今でもどうしても目が腰に行ってしまうのです。知らない人が見たら怪しいやつですよね。💦

いったい何をやっているのかを簡単にご説明をしておきます。骨盤(腸骨)と仙骨の間の関節(仙腸関節)の動きを目視しているのです。

 歩く時に仙腸関節を中心として骨盤はわずかですが回転運動をします。左右の歩幅を同じで歩く時、骨盤の動く量は左右がほとんど同じになるはずですが、腰痛がある方は同じではなくなっていることが多いのです。そしてそれは多くの場合左側の骨盤の動きが悪くなっていることが多いのです。

 その理由は多くの場合、骨盤は右の方向に歪んでいることが多く、左の仙腸関節に異常があって歪みが進行しているようです。その証拠に骨盤の修正をしていくと左の骨盤の動きが右に比べて明らかに悪くなっています。

 実はここまでくれば施術は半分は成功したも同然なのです。(見立てが正しければの話ですが)これを間違えると・・もうお分かりですね。結果は悲惨なことになります。症状をかえってて悪化させることになり、歩いて来店した方が、帰りは救急車で病院へ・・などと笑えない状態もあり得ます。

 そのくらい重要な骨盤の検査ですので、これ一回で済ませることはなく、施術を進めながら何度も何度も違う方法で検査を繰り返し慎重に・慎重に・慎重に・なおかつ大胆に❣ が私のモットーです。しつこくてすいません。

 数えてみたら全部で8種類くらいの検査法を使い分けていることに気が付きました。 

 ひとつ重要な情報をここだけの話しでこっそりと。たまに治療院などに行ったとき、骨盤の検査で立ったままで「歪んでます」「前屈してます」などと言っていることはありませんか。あれは多分やっている当人も分からずにやっています。というのも立った状態の骨盤は変化のしようがなくて、仙骨から上が歪んでいるものなのです。試しに「本当ですか?」と突っ込みを入れてみてください。おそらくその人はうろたえます。立ってする検査は嘘ですよ~。(詳しくお知りになりたい方はお問い合わせください)

 

これっておせっかいですか

 
 
当店ご利用の皆さんはその状態なりの施術回数で改善されていきますが、さらにもう一歩踏み込んだ施術が可能です。数回の施術の時に総仕上げとして体をいろいろと動かしていただき、動きやすさや痛みの具合を確認していただきます。おそらくほとんどの皆さんは痛みがあるか無いかで判断されていると思いますが、私の判断基準としてはまだ半分がクリアできただけと考えています。当店では腰痛の際の検査法を数種類用意して状況に応じて組み合わせて活用しています。

 我々整体院は民間療法と呼ばれるジャンルに分類されていて画像診断(MRI・X線検査等)や投薬・症状を診断する医療行為は禁止されています。従って皆さんの身体の内部がどうなっているのかはそれ以外の不法で推測するしかないのです。例えば話を聞いて・外観を見て・手や指で触ってみて・その部分を動かしてみて、なぜ不具合が起きているのかを推測します。そのための訓練に膨大な時間を費やしてきて、今でもその精度や技術の向上に努めています。それが生命線なのです。

 仕上段階の方の検査法は主に骨盤の動きに注目しています。見た目の外観や触診ではおそらくほとんど異常は見られなくなっていて仙腸関節(骨盤と仙骨の間の関節))や股関節の動き方を見ます。関節の動き出し方・止まり方・動く方向・左右の違い等々を観察して判断します。また前屈をしてもらいその時の身体の傾きを見て背骨の可動域を観察します。実はこのような検査法は意外なことに精度が高くて実績のある検査法なのです。

 この総仕上げの時の検査で検出される可動域の異常は、痛みはほとんどなくご本人には感じ取れないレベルなのですっかり骨格矯正が終了したと判断していることでしょう。この場合、骨格の異常を検出する方法は動かしてみて異常動作を探すことと体のこわばりを探って、硬くなっている筋肉から背骨の歪みの場所を探し当てることになります。つまり通常の検査とは逆のルートを辿るのですが、これが実によい精度をしていて、大がかりな検査や機械を使うよりも手軽で何度でも繰り返し使える方法なのです。例えば背骨の修正をしながらハムストリングスの硬さをモニターして十分緩むまで腰椎の5番を修正するなんてことが簡単にできるのです。

 通常は痛みなどの訴えがあるところを施術しますが、この方法を使えば全身の施術をしながらあらゆる筋肉をモニターして異常を検知した背骨を修正することが可能なのです。つまり、痛くも痒くもないけれど施術をしてみたらもっと楽になるのがこの施術とも言えます。今は痛くはないけれどやがて痛みが出ることが分かっている場所を先回りしてつぶしてしまう精度の高い施術です。終了間近になった方の仕上げに使ったり、定期メンテナンスで次回まで痛みが出てほしくないときに予防の意味でも使っています。

 言われなくても異常を探し出して施術を行う、これっておせっかいですか?

 

腰痛バスター安城は指先の感覚を研ぎ澄ましています

(この内容はすべての方の結果をお約束するものではありません)
当店の施術は念入りなチェックを元に進めてゆきますが、全てのチェックの精度に磨きをかけています。目視による検査、動態検査、触診、問診などがありますがその精度によって施術の良し悪しが決まると言っても差し支えありません。


(Gerd AltmannによるPixabayからの画像)
例えば腰の違和感の方には骨盤の数か所のポイントを左右で比較して、背骨の形状を24個すべてなぞり、骨盤の形状とお客さまの痛みの訴えを総合的に判断して施術方針を決めます。施術中と施術後には随時触診による検査と動態検査を行い可動域の変化を調べます。

肩や膝の違和感の場合はそれぞれのチェックポイントを指先で調べ、動かしたときの可動域を参考に施術方針を立てます。

このように指先の感度が施術の質を左右しますので、誤った判断をすることがないように目線の位置を変えるなどをして繰り返し検査を行います。

免許とりたてのころはどんなに一生懸命になっても見逃していたようで、満足な検査ができるようになったのはのべ一万人の方の施術をこなしたあたりからでした。それまでは指や手で骨格をなぞっても 骨格の全体像が頭に入ってこなかったのが,其の頃からは不思議なことにホログラムのように浮かんでくるようになりました。

これはあくまで想像ですが、指の感触が脳の回路と結びついたようなイメージで、その時が転換点となり施術の精度が上がったように思います。新規の方の定着率に変化が現れ2回目以降もご来店になる方が増えています。

今も指先の感覚を研ぎ澄ましてわずかな形も見逃さないように研鑽を続けています。

 

 

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