HOME > ブログ > アーカイブ > 顎関節症

ブログ : 顎関節症

働き者の頚椎1番

 

 

頚椎1番はAtlas(アトラス)という別名がついていて非常に重要な骨です。位置は頭蓋骨の下、首の骨の一番上にあって通常はなかなか触れることが困難な骨です。脳の一番下の脳幹の近くにあって延髄に隣接していますので体の基本的な働きに密接な関係があり、自律神経をはじめとした多くの神経症状をコントロールしています。

 頭痛・自律神経失調・不眠・高血圧・めまい・貧血・嗅覚異常・味覚異常・耳鳴りなどがあげられます。

 またこの骨がずれると体全体の歪みにつながり、全身の不調をもたらします。内臓症状、便秘、吐気、胃痛、腹部膨満、食欲などの関与が疑われていて、当店の施術では咀嚼筋の緊張(噛みしめ)・顎関節症などにも効果があります。これらの一つ一つに理由がありますが、噛みしめと顎関節症について少しだけお話をします。

 咀嚼筋とはまさにものを噛む筋肉のことで顎周りからこめかみあたりの側頭部まで達しています。頚椎の1~3番は三叉神経脊椎路に繋がっていて脳幹を経由して三叉神経に達しています。この三叉神経の枝分かれした下顎神経が咬筋をはじめとした咀嚼筋として物を噛む働きのコントロールをしていますが、頚椎1~3番のずれによりこの咀嚼筋が緊張を起こして噛みしめと顎周りの痛みを引き起こします。

 また頚椎1~3番の歪みによって頭蓋骨は捻じれや変位を起こし、その結果下顎骨と頚椎1番が衝突を起こし顎の可動性が制限されます。この程度が強い場合には各関節の脱臼(顎が外れる)を起こします。

 このような歪みを起こす原因としては、交通事故の追突やうつ伏せ寝・枕が合わない・首を鳴らすなどのほかに腰痛による背骨の歪みなどがあります。

 実はこの頚椎1番の事は24年前の私の研修の時にその存在は聞いていたのですが、その後の施術で顎関節症に有効であることを突き止めその仕組みを辿って行ったらこのような仕組みであることが分かりました。顎関節症は歯列の矯正が一般的のようですが、当店ではこのような方法で対処しています。

 

1

« 頭蓋骨矯正(クラニアル) | メインページ | アーカイブ | 食欲不振 »

このページのトップへ